とりあえずB

飲むべきか 呑まれるべきか それが問題だ

メーサローン〜チェンライ 1日目

(タイ23日目)チェンマイ~タートン~メーサローン〜チェンライ

 昨日地獄の階段だと思ったゲストハウス裏の寺院“wat santakhiri”への道。
3時頃に目覚めてしまったので、思い付きで日の出を見る事にし、性懲りも無く今日も元気に再挑戦。
薄暗いうちから、朝市の為、賑わうゲストハウス周辺。
暗い中を一人お寺に向かい歩く私に、放し飼いの犬が怪訝そうな顔で唸ります。
階段を上り始める、、、あれ?気温が低いせいか、昨日より辛く無いわ。
息は上がるが、苦痛を感じず、あっけなく登頂。
大好きになった山間の町と日の出を眺め、大満足。

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日の出を背に黒猫と黒い犬。
縁起が良いんだか、悪いんだか分かりませんが、奇跡的組み合わせなのは確か。

その後、朝市で良く分からない、地産地消な美味しい食べ物を食べ、

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昨夜ゲストハウスで申し込んでおいたホースライディングに挑戦。
スタート時間は自由にこちらが決められるというので、朝9時出発にしてもらった。
部屋からゲストハウス入口へ下りていくと、そこに待っていたのは馬と英語の話せない山岳民族であろうガイドの青年(簡単な中国語はOKっぽいのでハーフ???)。
ルートや、注意事項など説明は全く無しに、トレッキングスタート。
行き交うジモティにニヤニヤ、ジロジロ見られるワタシ。
「〇▲♯×☆×〜!」
多分『馬だ〜』とでも言っているのでしょう、ちびっ子に指をさされつづけ、欧米人観光客にまで写真を撮られる始末。
普段、見世物のように、写真を取られまくる山岳民族さんの気持ちが、ちょっと分かった気がします。
そんなのお構い無しに、タバコを吸いながら黙々と馬を引くガイドの青年。
ニコチン入れなきゃやってられないのでしょうよ。分かりますわその気持ち。
そんな彼の足下は、なんと、有り得ないサンダル履き。
相当な距離を無言で黙々と歩き馬を引く。なのに、サンダル履きですよ。
休憩無しに歩き続けるのは相当辛いだろうに、サンダル履き。
その上、足が痛いのか、時々片方裸足ですわ。

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右手に持っているのはサンダルです。

汗びちゃ、歩きタバコ、途中で上半身裸、無言で続く村巡り。

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ほんと~に観光名所は一つもありません。

乗った馬からは嫌嫌感が伝わって来ます。『こいつ重いよ』と。
ユルい、ツッコミどころが満載な物事が好きなワタシには、スッゴく楽しいツアーでした。
これ『村をポニーでユル散歩(ガイドはサンダル履き)』というツアータイトルにするべきだわ。
スィセンゲストハウスで手配してくれ、1名でも施行の500バーツは、下手なタイマッサージを都会で受けるより、ワタシには価値ありましたが、ガッカリする人も多い事でしょう(ワタシは大満足)。
汗だく、サンダル履きのガイドの男の子の背中を見続けた約3時間半、馬に跨っているのが申し訳なくなり、チップと持っていた缶コーヒーをあげると嬉しそうな良い笑顔。
ワタシが馬を降りると同時にガイド青年が引いていた綱を放し、その瞬間自由になった馬は嬉しそうに、ワタシや青年には目もくれず、自力でパッパカ自分の住む家の方向へ足早に去って行きました。
その帰れる喜びで一杯の背中と跳ねる尻尾をワタシは一生忘れることは無いでしょう。
労働から開放さた喜びをあそこまで言葉なくして表現できるとは、本当に良いもの見たわぁ。

 

その後、チェンライへ移動しようと1時に出発する筈のソンテオに乗り込むが乗客無し。
早く人を集めて出発したいドライバーが貸切で400バーツなら出発するとのこと。
急がないので他の客を待つと伝える。
待つこと1時間半、英語が全くダメな何故かカモフラージュ柄のアーミーファッションで身を固めた、ハイパーロシア人に「どこ行くの」と聞かれ、チェンライと答える。
彼も行くとか、行かないとか、友達も来るだとか、来ないだとか、やっぱバイクで行くだとか、ドライバーさんと言い合ったり、呼び出した友達に怒鳴ったり、散々振り回される回りの人々。
余りのはちゃめちゃ振りに可笑しくてずっとニヤニヤ。
「何時に出発する?」と聞きたい彼だが、「HOW MUCH? TIME?」ですよ。
通じないと一層喧嘩腰で、大声張り上げ「HOW MUCH〜?????」
乗車料の事を聞かれていると思い、同じ答えを繰り返すドライバーさん。
最初、耐えきれずにキレ気味に口を挟んでいたワタシですが、ツボにハマってからはこのハイパー禅問答Showを笑いながらずっと眺めることに。
結局ゲストハウスまで行ってもらい、半端ない量の荷物と、友達2人のうち1人だけ乗せ、自分ともう一人はバイクで来るとの事。
絶対レンタルバイクだよね?それじゃぁ返却しなくちゃいけないし、来れないよ。と心配になり聞いてみるが、全く理解してくれず。

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写真に写っていないだけで、もっとある荷物は全てお茶とお茶の道具。
「全部彼のだよ。自分のはこれだけ。」と小さなバックパックとバッグを笑顔で示してくれたハイパーアーミーロシア人のおとなしい連れ。


乗り換えポイントのメーチャンで、「彼を待たないといけない」というハイパーアーミーロシア人の友人と、彼に託された大量の荷物を置き、一人チェンライ in となりました。
幸せな毎日に乾杯!

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ビアレオはどこで飲んでも美味しいわぁ。
ご飯は完璧、素材がフレッシュな地産地消のメーサローンにはかないませんが仕方なし。

(今日の川柳)
♪馬だって 早くぐうたら したいのよ♪